第三の男 浮上    by f1yokota

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スペインはバレンシア市。いいところだ。地中海に足を突っ込み、「来たーーー!」と織田裕二が叫びそうである。そしてついにあの男が、チャンピオンシップへの挑戦権を得た。彼の名は、フェリッペ・マッサ。"赤い跳ね馬"フェラーリに乗る27歳のブラジル人である。

 

マッサは、速さはあるものの、いつもチャンピオン争いに最後まで残れず、主役になりきれない、もう一歩期待値の上あがってこない「第三の男」的ドライバーであった。前回のハンガリーGPでは、悲劇のヒーローにもなってしまった(8/4のブログ参照)。しかし彼は今回のレースで、前回味わった大きな失望を、大きな希望へと変えたのである。とにかく彼は速く、そして強かった。チャンピオン争い本命の二人、ハミルトンとライコネンに対して、「ちょっと、待ったー!」と言わんばかりに、彼らを手も足もでない状態に追いやるほどに、完全勝利したのである。これでマッサはドライバーズポイント2位に浮上。1位のハミルトンに対して6点差に迫った。

 

今回のレースがマッサにとって記念すべきF1参戦100戦目。そしてフェラーリが履いているタイヤ、ブリヂストンにとっては200戦目である。このような節目に勝利したのは、単なる偶然ではないと思いたい。次戦以降、勢いに乗るのではなく、波に乗るように戦ってほしい。「成功するサーファーにあるのは忍耐強さである」とは、ある有名な牧師の言葉。

地中海の波を超高速で乗った赤い跳ね馬は、次なる戦いの地ベルギーへと向かう。・・・つづく。

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