生粋のイタリア魂、ここにあり!    by f1yokota

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「順調なスタートだ・・・この雨の中結構落ち着いているな・・・けど、そろそろ抜かれるな・・・(中盤)もしかしたら、いやいや甘くない甘くない・・・(終盤)もしかしてもしかして・・・まさかな、うんまさかだ、しかしここまで来たら、そのまま行ってほしい・・・あせるな。すべるな。エンジン壊れるな。頼む。行ってくれ。行けー。(残り一周)ガンバレ、ガンバレ、ガンバレ、あと半周、もう少し、あとちょっと、大丈夫だ、ゴーーーーーーーール。よっしゃーー、やったー。やったー。やったー。(夜中だったので声を殺しながら、何度もガッツポーズ)」

昨日の勝利ほど痛快でさわやかで初々しい勝利は、ここ数年いや10年以上なかったように思う。チャンピオン争いがなんだ。これがレースだ。これがF1だ!昨日のレースのウイナーは弱冠21歳、セバスチャン・ベッテルであり、長年弱小チームと呼ばれ続けてきたイタリアのトロロッソというチームだ!

 

昨日開催されたイタリアGPのモンツァサーキットは、フェラーリの聖地と呼ばれている。このグランプリだけは、サーキット内がフェラーリの応援一色、フェラーリの旗や帽子、Tシャツなどで赤一色になる。フェラーリファンのことを「ティフォッシ」と言うが、ティフォッシはフェラーリの勝利を信じ、レースを見に来ているのだ。とにかく世界中のフェラーリファンが、この場所でフェラーリを応援し勝利することにあこがれている。

 「しかしイタリアのチームはフェラーリだけではない」と言わんばかりに、フェラーリの聖地で「我ここにあり」ということを世界中に知らしめたのが、このトロロッソチーム。フェラーリどころかチャンピオン争いをも吹き飛ばすほどのことを彼らは成し遂げた。

 

 トロロッソは、古き良きレース屋のにおいを放つチームである。3位表彰台どころか入賞すらなかなかできず、常に弱小チームと呼ばれていた彼らにとって「優勝」は夢のまた夢。F1を知り尽くしているからこそ、勝利と現実とのあまりのギャップに、夢ではあるが、具体的に掲げられない目標が「優勝」であったと思う。しかし彼らはここまで継続してレースをしてきた。フェラーリには全く歯がたたないが、彼らはレースを愛し、F1を愛しここまでやってきた。それがわかるので、優勝の瞬間には私もテレビの前で何度もガッツポーズをしてしまった。本当に痛快でさわやかな初勝利だった。トロロッソチームはこの大勝利を、ベッテルの最年少優勝という新記録とともに打ち立てた。フェラーリが2台ともふがいないレースをする中でがっかりしていたティフォッシにとって、もう一つのイタリアのチームによって救われ、F1のすばらしさに納得した一日になったのではないか。「グラッツェ トロロッソ」

 

ベッテル優勝.JPG

 

さ~~て、F1もヨーロッパラウンドが終わり、いよいよアジアラウンド。次はF1初のナイトレース、シンガポールGP。そして、日本GPまであと27日。・・・つづく。

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