数々の史上最年少記録を次々と塗り替えてきたドイツの新星セバスチャン・ベッテルが、ついにその頂点に立った。これまた史上最年少チャンピオンの誕生だ(23歳134日)。
2010年ラストレースのラスト一周まで、非常に高い緊張感の中にあったレースであったが、現役最強と言われるフェラーリのアロンソを逆転してのチャンピオン獲得により、その価値はさらに高まったのではないか。
チャンピオン決定までの道のりは、やはり険しかった。圧倒的に速いマシンに乗りながら、アクシデントやトラブル、自身のミスにも悩まされた。チームメイト同士の接触、不協和音もあった。
あの劇的なイタリアGPでの史上最年少ポール・トゥ・ウインから2年。
念願のチャンピオンになったレッドブルレーシング、ベッテルの一言。
「言葉もないよ。肉体的にも精神的にも厳しいシーズンだった。周りが何を言おうと、僕たちは自分たちを信じ続けてきたんだ。数えきれないほどの人にお礼を言いたいよ。」
一方、非常――に惜しくもチャンピオンを逃したフェラーリのアロンソ。4位に入ればチャンピオン獲得であったが、結果はまさかの7位。今期ベッテルと同じ5勝を挙げている彼からすれば、4位に入ることがこれほど遠いこととは思わなかっただろう。最後までチャンピオン争いを盛り上げたアロンソの一言。
「最終戦でタイトル争いに負けてシーズンが終わるなんて残念だ。でも、これがレースであってスポーツなんだ。レッドブルとドライバーを祝福したい。彼らには僕たちにないものがあって、この結果がふさわしいよ。今は悲しいけど、落ち着いたら自分たちのしたことをもっと評価したいね。」
最終戦のこのレースは、2008年、2009年のチャンピオンが、2位、3位に入り、表彰台でベッテルの両脇に立ち新チャンピオンを祝福した。これもまたとても印象深い。神様の演出は最後の最後まで気が効いている。
勝者と敗者は分かれたが、2010年ベストを尽くしたすべてのF1ドライバーとチームに拍手を送りたい。F1は本当に最高だ!!
そして、終わってすぐでドライバーとチーム関係者には申し訳ないが、2011年シーズンよ、速く、早く、来てくれ!!!・・・つづく。