shub: 2008年8月アーカイブ

スペインはバレンシア市。いいところだ。地中海に足を突っ込み、「来たーーー!」と織田裕二が叫びそうである。そしてついにあの男が、チャンピオンシップへの挑戦権を得た。彼の名は、フェリッペ・マッサ。"赤い跳ね馬"フェラーリに乗る27歳のブラジル人である。

 

マッサは、速さはあるものの、いつもチャンピオン争いに最後まで残れず、主役になりきれない、もう一歩期待値の上あがってこない「第三の男」的ドライバーであった。前回のハンガリーGPでは、悲劇のヒーローにもなってしまった(8/4のブログ参照)。しかし彼は今回のレースで、前回味わった大きな失望を、大きな希望へと変えたのである。とにかく彼は速く、そして強かった。チャンピオン争い本命の二人、ハミルトンとライコネンに対して、「ちょっと、待ったー!」と言わんばかりに、彼らを手も足もでない状態に追いやるほどに、完全勝利したのである。これでマッサはドライバーズポイント2位に浮上。1位のハミルトンに対して6点差に迫った。

 

今回のレースがマッサにとって記念すべきF1参戦100戦目。そしてフェラーリが履いているタイヤ、ブリヂストンにとっては200戦目である。このような節目に勝利したのは、単なる偶然ではないと思いたい。次戦以降、勢いに乗るのではなく、波に乗るように戦ってほしい。「成功するサーファーにあるのは忍耐強さである」とは、ある有名な牧師の言葉。

地中海の波を超高速で乗った赤い跳ね馬は、次なる戦いの地ベルギーへと向かう。・・・つづく。

ウサイン・ボルト。彼こそは"ジャマイカの星"、"北京を燃やした男"、"2008夏のヒーロー"、"俊足王子"、"一人疾走伝"といくつもの形容をしたくなるが、とにかく、"史上最速男"である。

 

今から12年前、1996年アトランタオリンピックの陸上男子200mで、マイケル・ジョンソンが19秒32という世界新記録を叩きだした。17年ぶりに世界記録を更新したこの記録は、それまでの世界記録を0秒4も縮める、驚異的で、とんでもなく速く、絶対に破られることのない"不滅の記録"と言われていた。その記録をこのボルトが破ったのである。ボルトにとって200mは本職。相当にうれしかったのだろう。ゴール後、トラック上に大の字になっていた。

 

100mでも金。200mでも金。で2冠。短距離での2冠は1984年のあの偉大なチャンピオン、カール・ルイス以来の24年ぶりの快挙。しかも世界新での2冠制覇は史上初。この偉業に値するふさわしい言葉が見つからないが、あえていうなら「すごすぎるろ!」(高知弁)。このブログは毎週月曜日に更新されているのだが、号外がでるほどのことであった、と言えばボルトの活躍のすばらしさがわかってもらえるだろうか。

 

折りしも、今日821日はボルトの誕生日。22歳になったそうだ。そしてすっかりオリンピックを見まくっている今日この頃の私。・・・おっと、こうしてはいられない、F1ヨーロッパGPまであと3日。・・・つづく。

なんという速さか。陸上男子100mの覇者サンダーボルトことウサイン・ボルト。中盤の伸びはすばらしく、ぶっちぎりとはまさにこのこと。9秒69という異次元の速さで、2位以下を「その他大勢」にしてしまったのである。

 

ありえない話だが、仮にボルトの速さでひたすら走ると1時間に約37kmの距離を進むことができる。つまり時速37kmだ。帰省ラッシュの渋滞の脇をボルトが走れば、仙台から東京まで(約350km)9時間半くらいで行けるのである。恐るべしボルト。

人間と張り合ってもしかたないが、F1だとどうなるか。F1の最高速は350km以上である。だから仙台から東京までわずか1時間で行ける。F1のスピードは現代の"瞬間移動機"いや"どこでもドア"と言っても過言ではない。(ちなみに東北新幹線最速のはやてだと1時間36分。)その上、F1は直線スピードが速いだけではなく、コーナリングスピードもきわめて速く、ブレーキ、サスペンション、タイヤ、空力面など地上を速く走るためのバランスが極限まで高められているのである。

 

ちょっと話が横道にそれたが、(ん??本来はオリンピックの話の方が横道のはずだが、まぁいいか)オリンピックにおいて、陸上トラック、水泳など速さを競う競技は私にとっても魅力的だ。運動会でも走り幅跳びより短距離走の方が、女子の応援に力が入っていたように思う。速い人はヒーローになりやすいのではないか。

 

次戦F1は8/24ヨーロッパGP。スペインの地中海に面した湾岸都市バレンシアでの初開催。ここでのヒーローは誰か?チャンピオンシップの行方はどうなるのか?オリンピックと夏は終盤へと向かうが、まだまだ熱いF1である。・・・つづく。

北京オリンピックが華々しく始まり、世界中の目が北京に向けられている。さすが世界規模のスポーツイベント、熱湯・・・熱闘甲子園もかすんでしまう。それもそのはず、オリンピックは世界三大スポーツイベントの一つとして数えられているのだ。では、あと二つは何か。

 

一つはサッカーワールドカップ。確かにうなずける。文句ない。

では、あともう一つは・・・そう言うまでもない、F1である。

 

北京オリンピックは世界中で40億人もの人が競技場なりテレビで観戦すると言われているが、F1だって負けていない。年間で延べ60億人以上の人がサーキットなりテレビで観戦すると言われている。なんと地球上すべての人がF1を見ていることになるのである。どうだ!

また、オリンピックとワールドカップが視聴争いをすることはないが、F1はどちらとも争う。さすがF1、こんなところでも競っている。当然のことながら私は、サッカー反町ジャパンよりTOYOTA、16年ぶりに出場の男子バレー植田ジャパンよりHONDA、北島康介の金より中嶋一貴の表彰台、が見たいのである。

 

何が言いたいのかというと(もうそろそろ言わなくてもいいのかもしれないが)、「私はF1が好きだ」ということである。・・・ただ、オグシオのバドミントンは見たい。彼女たちが美人だからという理由だけではない。オリンピックに来るまでのプロセスに感銘を受けたからだ。幾多の困難を乗り越え、絆を深めた二人(8/9朝日新聞参照)。ぜひいい試合をしてほしいものだ。・・・つづく。

この悔しさをどこにぶつければいいのか? 昨日のハンガリーGPでの"悔しいで賞"第1位は、フェラーリのフェリッペ・マッサだった。

 

予選3位のポジションから、絶妙のスタートダッシュを決め(本当にすごい気迫とテクニックで)トップへ躍り出たあと、すばらしい集中力でしっかりと走っていた。今回はフェラーリ不利という声の中、それを吹き飛ばす堂々とした走りであった。そして優勝確実と思われた残り2周・・・突然、マシン後方から煙が! 一気にスローダウンして赤いフェラーリはコース脇に止まった。エンジントラブルによるリタイヤである。マシンを降り、ガックリと肩を落としてトボトボと歩くマッサ。70周のレースで68周まで1位だったのに。距離にして、あとたったの8km(一周約4kmなので)。時間にして、あとたったの約2分45秒で優勝だったのに。本当に残念無念。 以下、レース後のマッサのコメント。

 

「今日のマシンはすばらしかったし、ゴールまでわずか数キロのところまではすべて完璧にやっていたから、今はとてもガッカリしている。残念ながら、レースは残酷なスポーツなんだよ。僕たちは全力を尽くしたけど、こういうことは起こり得るんだ。これから7レース残っているし、70ポイントが手つかずだ。つまり、追いつくための時間はたっぷりとあるんだ。ライバルは手強いけど、僕たちは彼らと同じレベルにいることを証明したよ。」

 

今年全18戦あるF1グランプリも昨日で11戦が終わった。残り7戦、これからは毎戦が大きな山場を迎える。私もマッサのように前向きに気を引き締めてがんばらねば。私自身の後半戦を。・・・つづく。